Product development story01商品開発ストーリー01
対談メンバー紹介
Members Introduction
可塑剤事業部/研究チーム
2005年入社
Fさん
可塑剤事業部/研究チーム
2014年入社
Gさん
Q1.
可塑剤事業部について
私たちは電線に使われる可塑剤を開発しています。実は電線は色々なところに使われているんです。例えば、自動車。最近の自動車は電装化が進んでいるので、車内にはたくさんの電線が張り巡らされています。自動車の進化とともに、電線に使用される可塑剤にも高度な機能が要求されてきました。開発した製品は自動車内材の一部に使われるので、一般の人の目に触れることはありません。ですが、自動車は材料の集合体であり、私たちが開発した可塑剤のような材料一つひとつの技術開発が自動車の性能を左右するんです。
開発の最初は基礎的なデータの蓄積が必要で、地味な作業だったりするんですが、基盤を固めてないと進んでいった先に様々な問題が出てきますので基礎的な実験や評価は重要です。それらは必ずしも良いデータが取れるわけでは無くて、想定していたデータが出るときもあるし、良くないデータが出ることだってあります。そういった基礎データを蓄積する中で一喜一憂はありますね。
Q2.
印象に残ってるプロジェクト
私たちの研究がスタートするパターンとしては、顧客が使っている製品の置き換えを狙うところから商品設計が始まります。耐熱性のような機能性を付与したり、機能は同等でコストカットをしたりして顧客から採用をいただけるように研究開発するんです。
ニッチな要望や、かなり難しい要望が先方からくることもありましたね。そういった難しい課題を乗り越えたときの方が達成感がありますから、私は好きですね。逆に考えれば、その課題をクリアできたら採用してもらえますから、目標が明確で分かりやすいかもしれません。
Q3.
研究所内の雰囲気
意見を言いやすい雰囲気は入社当初からありますね。「私はこう思う。」「いや、私はこう思う。」と、言ったような議論をしやすい雰囲気にあると思います。
意見交換をして開発の道筋を明確化しないといけないので、意見交換がしやすい空気づくりは大切です。私は新日本理化での経験が長いので、若手の指導もする立場ですが、若手・ベテラン関係なく、上司に言われた事だけをやるのでは成長につながらないと思っているんです。そこは自分で考えて、「なぜこれをしたか」、「したことに対してその研究員がどう考えているか」これらを知ることが重要なんです。そうでないと「研究」が「作業」になってしまうんですよ。指示通りに動くだけだと手は器用になっていくけど考えることをやめてしまいます。行動に対して、それがあってるか間違っているかではなく、「なぜそれをしたのか」「した結果なぜこうなったのか」というところまでは若手もベテランも考えて動いてもらっています。
Q4.
今後どんな開発がしたい?
つい先日まで製品を開発していた時に得たデータが、現在取り扱っている製品の工程改善に応用できそうなんです。このデータを利用してコストカットや生産効率の改善になればなと。もちろんまだこの世に存在しない新製品の開発が今後できればと思います。
当社の強みは、モノづくり。製品のクオリティが高いのはもちろんですがスピード感を持ってモノづくりを進めることは重要です。アイデアは早い者勝ちですから、競合よりも早く顧客に新製品を提案できるように、スピード感を持って研究に打ち込みたいですね。