Product development story02商品開発ストーリー02
対談メンバー紹介
Members Introduction
機能化学品事業部
/研究チーム
2005年入社
Hさん
機能化学品事業部
/研究チーム
2007年入社
Iさん
機能化学品事業部
/研究チーム
2012年入社
Jさん
Q1.
機能化学品事業部について
僕たち機能化学品事業部の研究チームは当社の中で一番大きな研究チームなんです。というのも、可塑剤事業部、オレオケミカル事業部が関わっていないところを広範囲でカバーしていますからね。僕は当社の強みである「水素化」を使って製品開発に携わっていますが、みんなそれぞれ違うことをしているんです。
僕はプラスチックの透明度を上げたり、硬化させる樹脂添加剤を開発しています。
私は潤滑油を開発しています。研究所の先輩が開発した潤滑油は世界中のハードディスクに使用されるほど画期的なものでした。基本的に潤滑油の開発は顧客から要望を頂いて始まります。もし潤滑油が気化したらハードディスク内部を汚染してダメージが出たりすることもあるので蒸発しない潤滑油が欲しいっていう要望があれば可能な限りフィックスして顧客にお渡ししています。いわばオーダーメイドですね。
Q2.
印象に残ってるプロジェクト
入社して初めて関わったリチウムイオン電池の開発が印象的ですね。電池の部材を電池メーカーとタッグを組んで開発しました。1年目から大きいプロジェクトに関われたんです。学生時代、電池については教科書レベルの知識しかなかったんですが、興味を持っていた分野に関与できて嬉しかったですね。
僕の場合は、自分がビール缶一本分くらいのスケールで開発していた化学品が年間300tくらい生産されるようになったことがあったんですが感慨深いものがありましたね。一人で始めた研究が最終的に多くの人を巻き込んでチームで作り上げるんです。
僕は日々、既存の製品の改良に注力しています。競合他社も新製品を作っているのでそこに負けないようにシェアをキープし続けているんです。今でいうと透明化核剤の開発ですね。改良版を作って顧客に高評価を頂くときが一番嬉しい瞬間です。
Q3.
研究所内の雰囲気
思っていることを言う研究員が多いですね。ただ、言い合いみたいなものはなくて、みんな理系だからか理論的に説明するのでみんなが納得して前へ進むことができるんです。
確かにディスカッションは良くしますが、ケンカみたいなものはないですね。あと、新人研究員に様々な部門を経験させる当社の方針はとても良いことだと私は思っています。新人研究員の適性を見分けることができますし、その中でやりたい研究の部門を再認識できたりしますからね。
一つのプロジェクトをしていても、みんなが同じ仕事をしているわけでないんです。技術を開発している研究員もいれば、プロジェクトに使う設備について考えている研究員もいます。その中で報告も兼ねて意見交換をしてバランスを取っていかなくてはいけないですから。
Q4.
今後どんな開発がしたい?
14年働いても水素化の分野を極めることができたとは到底思えないんです。今関わっている分野をさらに深堀りをしていきたいですね。
僕も同じ気持ちです。
私はどちらかというと一つの分野に特化するよりも、幅広い分野の知識や経験を身につけたいですね。当社には「テーマ提案制度」という制度があって、今取り組んでいる分野ではなくても、会社にプロジェクトを提案することができるんです。
これは1年目から利用できますし、今後事業として成長する可能性があれば実際にプロジェクトとして認められたりするので、若いうちからチャレンジしやすい社内ベンチャーのような環境はありますね。