一般社団法人大阪工研協会 第76回(令和8年度)「工業技術賞」を受賞しました
工業技術賞は科学技術の振興と研究者・技術者の奨励のため、研究開発・工業化技術の顕著な成果に対して(一社)大阪工研協会から贈呈される歴史ある賞です。今回受賞しましたのは、パーム油などの植物由来アルコールを原料としたアルカン「リカナチュラ® CA-0012」の製造方法の開発です。
「アルカン」とは、化粧品や塗料、洗剤など、私たちの身の回りの製品に幅広く使われている油分の一種です。現在使用されているアルカンの多くは石油由来のものであり、安価で大量に得られるメリットがある反面、その使用は地球上のCO2濃度を上昇させる一因になっていると考えられています。そのため、石油に依存しない、植物などの「バイオマス由来」のアルカンを製造する技術が強く求められていました。
そこで当社は、強みである「水素化技術」を用いて、植物由来のアルコールを原料としたアルカン製造技術を模索し、実験と検討を重ねた結果、当社独自の製造プロセスを確立するに至りました。この独自の製造技術の確立が高く評価され、今回の受賞に至りました。
「リカナチュラ® CA-0012」は、クレンジングやヘアオイル、お肌の潤いを保つエモリエント剤など、主にスキンケア・ヘアケア分野での活用が期待されています。従来の石油由来品に比べて「べたつかず軽い感触であること」「肌の上で伸びやすく、髪にも優しく馴染むこと」といった優れた機能性を有しています。
当社は「リカナチュラ® CA-0012」の提供を通じて、サステナブルな社会の実現と、環境に優しい製品づくりに貢献してまいります。
<受賞内容>
・研究題目
植物由来アルカン「リカナチュラ® CA-0012」製造方法の開発
・受賞者
研究開発部 研究員 高井拓夢


写真は表彰式(2026年5月22日)
<リカナチュラ® CA-0012の物性比較>
リカナチュラ® CA-0012は石油由来のシリコーンであるシクロペンタシロキサン(D5)に似た感触であり、伸びや軽さ、ツヤ感に優れています。

※本受賞内容は、雑誌「科学と工業」の2026年8月号に掲載予定です。
