RSPO認証について
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-持続可能なパーム油の調達・使用について-
パーム油・パーム核油は、アブラ椰子から採れる油で、他の植物油脂と比べ生産効率に優れており、世界で一番利用されている植物油です。用途は、食品・化粧品・洗剤・燃料など多岐にわたり、人口増加などにより、その需要は年々拡大しています。それに伴い、主産地の東南アジア域を中心に急速な農園拡大が続き、森林伐採など環境や社会への問題が引き起こされています。
私たち新日本理化グループは、パーム油・パーム核油由来の高級アルコール、脂肪酸および界面活性剤などを販売しており、これら製品の環境負荷を低減し、持続可能な原料の調達に努めるため、RSPOに加盟し、SCCS認証を取得しています。
RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)
RSPOは、正式名称「Roundtable on Sustainable Palm Oil(持続可能なパームのための円卓会議)」といい、世界自然保護基金(WWF)を始めとする関係団体が中心となり、2004年に設立された非営利組織で、パーム油産業に関わる7つのセクター(パーム油生産業、搾油・貿易業、消費者製品製造業、小売業、銀行・投資会社、環境NGO、社会・開発系NGO)で構成されています。RSPOの目的は持続可能なパーム油の生産と利用を促進することです。
RSPO認証
RSPOでは持続可能なパーム油の生産と利用を促進するため、生産と流通の2つの認証制度が設けられています。
1つは、生産段階での認証(P&C認証)です。
農園・搾油工場を対象とした認証制度で、パーム生産を行う過程でRSPOが定めた「原則と基準(Principle & Criteria)」を満たしているかを認証する制度です。
もう1つは、サプライチェーンにいる企業向けの認証(SCCS認証)です。
製造・加工・流通過程にいる企業を対象とした認証制度で、認証油を使用して作られた製品を取り扱う各工程でRSPOの要求事項を満たしているかを認証する制度です。
新日本理化の取り組み
当社はRSPOに加盟し持続可能なパーム油の生産に貢献することがパーム油のサプライチェーンにいる企業としての責任ととらえ、持続可能な原料調達を進めるため、2015年7月にRSPOの正会員となり、2018年よりSCCS認証(Mass Balance)を取得しております。現在では、京都工場、徳島工場、およびグループ会社の日新理化株式会社において、認証品を製造及びお客様に提供できる体制を整えております。今後も更なるSCCS認証品のラインナップを広げていく事を計画しています。
新日本理化グループはRSPOを通して、パーム油に関わる環境保護に貢献するとともに、認証製品を必要とするユーザーのご要望にお応えします。
RSPOへの取り組みの歩み
2015年7月:RSPOに加盟(正会員)。
2018年8月:徳島工場製品 SCCS認証(Mass Balance)取得。
2019年1月:SCCS認証製品(Mass Balance)の販売開始。
2019年8月:日新理化㈱製品 SCCS認証(Mass Balance)取得。
2020年8月:京都工場 SCCS認証(Mass Balance)取得。
2020年8月:アルベス㈱ ディストリビューターライセンス取得。
2021年6月:イワタニ理化㈱SCCS認証(Mass Balance) 取得。
RSPO認証品 供給体制
新日本理化グループでは、RSPO認証品の原料調達から最終製品に至るまでの供給体制を整えています。
脂肪酸、高級アルコールなどの一次製品から、界面活性剤、トイレタリー製品などの末端製品に至るまで、幅広いRSPO認証製品の展開を進めることで、持続可能な社会の構築に貢献していきます。